2024年9月14日(土)、アジア経営学会第31回全国大会(於関西学院大学)の英語セッションでモデレータを務めました。アジア経営学会全国大会では、特に近年、英語セッションが定着してきた印象があり、素敵なことだと思っています。
英語セッションの発表は、1)途上国での精密機器販売事例を日本での新たな展開に活かしたリバース・イノベーション、2) 日本の中小企業におけるデジタル・トランスフォーメーションが企業現場にもたらした影響、3) 中国の電気自動車メーカーを事例とした世界市場への進出のプロセスに関するクロスボーダーな経営事情の考察、といった多彩なものでした。発表者は、それぞれの駐在経験や留学経験といったバックグラウンドを存分に活かし、大変示唆に富む内容にまとめておられました。討論者の先生方も建設的にコメントしてくださった結果、大変白熱したセッションとなりました。私自身は、3セッション連続でモデレータを担当するのは初めてでしたので不安もありましたが、なんとか対応することができました。
今回のモデレータにおいても感じましたが、日本の学会でも英語環境の方を好む、あるいは、英語でないと困る研究者がいて、それが年々増えてきているのでは、という気がします(、あくまで主観ですが)。今後も、例えば今回の英語セッションのように、優秀なグローバル人材を埋もれさせることのない環境が継続的にあるといいな、と感じました。いうまでもなく、日本語セッションとは別建てで英語セッションを設定することは、それに費やす労力などの面で追加的コストがかかるのですが、国内学会の国際化という視点からも、非日本語話者の研究者を呼び込めるよう、間口を広げることが大事だと思いました。今回、英語セッションの設営でご尽力してくださった先生方には、改めて厚く御礼申し上げます。
(出所)アジア経営学会第31回全国大会(https://sites.google.com/bus.kindai.ac.jp/jsaam2024conf/home)